なるほど・いんふぉ

日々の暮らしの中で、なるほど!と思うことを記事にしてまとめています。

「ピル」は避妊だけではない!生理不順を助ける味方

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『ピル』をご存知ですか。

 

英語に直せば、ただの「錠剤」

という意味になりますが、

日本では経口避妊薬を現す言葉になります。

 

ピルには低用量、中用量、高用量と種類がありまして、

一般的に出回っていて、

最も使用量が多いのは低用量ピルです。

 

含まれるホルモン量が少なくて、

身体への影響が少ないものです。

 

日本で解禁されたのは1999年。

 

妊娠したくない女性ばかりではなく、

生理に難がある人は保険適用なしでも

ピルを購入し、服用しました。

 

経口避妊薬』という名前ではありますが、

ピルを服用する人の目的はそればかりではありません。

 

生理の一般的な周期は28日前後ですが、

生理不順の人はいつ生理が来るのか分からなくて、

急に来た生理のために服を汚してしまったり、

仕事や旅行の計画にも支障が出ていました。

 

しかし、ピルを飲むことで、

生理周期を安定させることが

出来るのです。

 

 

 

ピルを使って辛い生理痛を軽減…人生変わる!?

 

少なくとも筆者は人生が変わりました。

 

ピルを服用することで、排卵が抑制されます。

 

そのため子宮内膜もそれほど厚くならないため、

生理が劇的に軽いものになりました。

 

痛みがなく、出血量もかなり変わり、

夜な夜なオムツのような生理用品と戦うこともなくなりました。

 

ついでに、生理前の

PMS(体調不良、精神的不調などの生理前症候群)

からも解放されました。

 

筆者の28日周期はこんな感じでした。

 

1週目…生理。生理痛。貧血で倒れかけるなど、仕事に支障。

 

2週目…生理が終わって束の間の安心できる時間。

 

3週目…まれに排卵痛。

 

4週目…便秘、食欲過多、肌荒れ、不眠だったり過眠だったり、

 自分の身体が言うことを聞かない。

 

よってイライラ。

 

そして1週目に戻る。

 

ピルを飲んでからの生理はほぼ無痛

(無排卵月経のため)になり、

いつも通り仕事ができることに感動しました。

 

生理前の精神症状も落ち着き、

性格も明るくなれた気がします。

 

ピルを飲み始める前に、

医師に生理痛について相談したところ、

「子供産んだら治るんじゃない?」などと

適当なことを言われていました。

 

が、出産経験を経ても

逆に生理痛が重くなった

という人はいます。

 

医師が男性でも女性でも、

生理は人それぞれですので、

的確なアドバイスは貰いにくいです。

 

筆者は女性全てにピルを推奨するわけではありません。

 

体質が合わなかったり、

別の病気のため服用できない場合

などもあります。

 

そういった方で生理が辛い、

という人には、個人的には

漢方による体質改善をおすすめします。

 

筆者もピルをやめた後、

やはり辛かったので漢方薬局で

相談しました。

 

おかげで、今は時々鎮痛薬を飲もうかな、

という程度には落ち着いています。

 

漢方は体質に合わせて処方されますので、

かなりの確率で効くのですが、

ちょっとお高いのが難ですね…。

 

 

 

ピルで生理をずらすには…お医者さんに相談しよう

 

普段ピルを服用していない方でも、

修学旅行などに生理がぶつかってしまう…

そんな時は婦人科を受診することで

生理をずらすお薬を貰えます。

 

これもピルです。

 

婦人科へは旅行前ギリギリではなく、

ひと月前くらい、早めに行きましょう。

 

普段ピルを服用している方で、

数日ずらしたい場合は、

手持ちの低用量ピルで調節が出来ます。

 

21錠タイプで説明します。

 

早めたい場合は、21錠すべて飲まずに、

早めたい日数分だけ飲むのをやめます。

 

逆に数日遅らせたい場合は、

21錠+次のシートで遅らせたい日数分多く飲みます。

 

28錠タイプの方は、7錠は偽薬ですので、

残りの21錠で調節してください。

 

もちろんお医者さんに相談したうえで調節してくださいね。

 

 

まとめ

 

今回は男性置いてきぼりの話に

なってしまったかもしれませんが、

女性がほぼ毎月辛い目に遭いながらも

頑張っている、ということをお伝えしたいです。

 

パートナーが生理痛などで苦しんでいる時は、

出来ればやさしい言葉をかけるか、

そっとしておいてあげてください。

 

食器くらい洗ってあげても良いでしょう。

 

貧血を防ぐ食品を買ってきてあげるのも良いかもしれません。

 

決して言ってはいけないことは、

「辛いならピルでも飲めば?」

「子宮取っちゃえば?」

などという乱暴な言葉です。

 

おそらく女性は反論しません。

 

反論する気も失せるくらいに悲しいからです。

 

ひとりひとりに事情はあります。

 

女性が、男性の生理機能を

すべて理解することはできません。

 

男性にも女性の身体について理解することは難しいでしょう。

 

相手を思いやる気持ちが、

変な方向にズレてしまわないことを

祈るばかりです。