「自閉症」の人との関わり方 まずは「知る」ことから始めませんか？
突然ですが、みなさんは、
「自閉症」という言葉を
耳にしたことはありますか？
もしかしたら、テレビメディアで
目にしたことがある！
という人も少なくないと思います。
国内ドラマ、映画ですと…
僕の歩く道 (主演 草彅剛さん)
君が教えてくれたこと(主演 ともさかりえさん)
光とともに(主演 篠原涼子さん)
アルジャーノンに花束を(主演 山下智久さん)
1番最近ではテレビドラマのグッド・ドクター(主演 山崎賢人さん)
…が記憶に新しいでしょうか。
こうしてみると自閉症について
描かれたドラマや映画は意外に多いですよね。
しかし、いざ「自閉症」の人に出会った時、
普段見ることのない言動に
「何をしているんだろう」
「なぜだろう」と驚いてしまう
こともあります。
筆者自身もそうでした。
身体障害と違い、
見た目では分かりにくいので尚更のことです。
筆者は、保育士として自閉症の子どもに出会い、
そこで初めて自閉症について学びました。
同時に、過去の自分を含めた、
周囲の理解の乏しさに胸が張り裂けそうになりました。
この記事を読んで、
少しでも自閉症について知っていただければ幸いです。
「自閉症」の特徴
まず、自閉症の特徴について簡単に触れていきます。
基本的な特徴は3歳くらいまでに現れます。
特徴①人との関わりが苦手、
特徴②意思伝達が苦手、
特徴③活動と興味の範囲がせまい です。
上述のテレビメディアをご覧になったことがある方は
「あ、これ、当てはまるシーンがあったなぁ〜」
と思いあたるかもしれません。
簡単に説明すると、特徴①人との関わり
→ 人と触れられること、
目を合わせることなど他者との関わりが苦手です。
(例 他者への無関心、目を合わせない、名前を呼んでも振り返らない)
②意思伝達が苦手
→ ことばの発達の遅れが見られます。
(例 オウム返し、決まった会話をする、身振り手振りをしない)
③活動と興味の範囲
→ ”こだわり”が非常に強かったり、
特定のものへの熱中、
いつも同じやり方で過ごさないと気が済まない等です。
(例 白いものしか食べない、車輪や換気扇などへの強い興味)
簡単にまとめた感じではありますが、
このような主な特徴を知る、
ということ自体が、
関わりの第一歩となると思います。
筆者が以前ボランティア参加した自閉症児キャンプで、
保護者の方とお話する機会がありました。
そのときに保護者の方が言っていた
「知ってくれるだけで、息子も私も救われます。」
という言葉は
こういうことだったのかなと、
後ほど分かってきたのです。
自閉症の驚異的な能力
自閉症の方の中には、
人並みはずれた素晴らしい能力を持つ人が沢山います。
これらは「サヴァン症候群」と呼ばれる能力です。
数学、音楽、記憶、美術など
その人によってジャンルは様々ですが、
本当に驚くほど高い能力を発揮することがあるのです。
筆者が出会ったことがある自閉症の小学生の女の子は、
ピアノがとても得意でした。
耳で聴いたものはすぐに演奏することができ、
しかも誰にも教わっていないというから驚きです。
他にも、「1993年12月14日は何曜日？」
といったカレンダー計算が瞬時にできたり、
一度見ただけの写真を描くことができたり、
時刻表を暗記していたり...
いつ見ても驚愕します。
これらは、自閉症の方の強みです。
こんな一面があることを知ると、
また少し、見方が変わってくるのではないでしょうか？
まとめ
他人事のような気もしますが、
どのようなお子さんにもなり得ます。
もし、自分の子どもや身内が自閉症だったら...
周囲の理解がないことは、
本当に辛いことですよね。
その道のプロや付き合いの長い親のような関わり方はできなくとも、
自閉症を持つ人に出会ったときに、
冷たい目を向けるのではなく、
少しでも理解できる自分でありたいものです。
もし、この記事を読んで少しでも興味を持っていただけたら、
まずはドラマや漫画からでも良いですので
知って頂けたら幸いです。
