なるほど・いんふぉ

日々の暮らしの中で、なるほど!と思うことを記事にしてまとめています。

  副交感神経が優位になると、自律神経失調症はどうなる?

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自律神経失調症とは、

正式な病名ではありません。

 

交感神経と副交感神経から成り立つ、

自律神経機能の不調の総称

として呼ばれているものです。

 

自律神経とは、

血管の血の流れや

内臓の活動のように、

自分の意志とは関係なく

活動してくれる神経です。

 

つまり絶えず活動し、

生命の維持や調節

行ってくれている神経なわけですが、

これが不調をきたすと、

いろいろとつらい症状や、

不便な状態が起きてきます。

 

簡単に説明しますと、

交感神経は活動するための神経で、

副交感神経はリラックス、休息

のための神経です。

 

健康な状態ですと、

仕事やスポーツなどをするときには

交感神経が働きます。

 

夜になって、

明日のために休息、睡眠をとろう、

というときには副交感神経が働くわけです。

 

これが何らかの理由により

乱れてしまいますと、

眠ろうとしているのに

なぜか興奮や緊張で眠れなかったり、

逆に仕事をばりばりこなさなければいけないときに、

身体が言うことを聞かず

無気力になってしまったりします。

 

これは交感神経と副交感神経の

活躍の場が逆になってしまった

場合のお話ですが、

過労やストレスで心身が休まらないと

自律神経が乱れ、

体調が崩れたり鬱症状が現れたり、

日常生活に困難をきたす

場合もありますので、

受診が必要となるわけです。

 

どちらの神経が優位であっても、

そのときに対応できる神経でなければ、

本人には苦痛でしょう。

 

とにかく休養を、

という場合は副交感神経に活躍してもらいます。

 

 

 

交感神経・副交感神経のバランスで自律神経をコントロール

 

実は、家庭内である程度ですが、

自律神経はコントロールできるのです。

 

ここで登場しますのは『お風呂』です。

 

忙しいからと、

いつもシャワーのみで

済ませている方も多いかもしれません。

 

自律神経のコントロールに使うのは、

浴槽、湯船につかることです。

 

このお風呂でのキーワードは

『42度』です。

 

お湯の温度が42度以上か以下かで、

効果は真逆になります。

 

まず、熱めの42度以上のお風呂につかる方。

 

暑いお湯につかると、

交感神経が高ぶります。

 

血圧も上がります。

 

脈も速くなり、汗をかき、

短めの入浴でも体内は戦闘モードです。

 

次に、40度程度のぬるま湯につかる方。

 

副交感神経が刺激されて、

心身はリラックスモードに。

 

血圧は下がり、

脈も穏やかになり、

ぬるま湯なので汗もかきません。

 

筋肉は弛緩し、

身体への負担も少ないですので、

ゆっくり入浴することで、

心地よい睡眠を得られるでしょう。

 

この自律神経の刺激の仕方を使い分けて、

朝起床して仕事に行く前は

熱めのシャワーやお風呂でシャキッ!

と身体を覚醒させるのも良いでしょう。

 

でも、夜でもたまに

熱――いお風呂につかりたくなる

こともありますよね…

 

筆者は子供の頃から低血圧で冷え性でしたので、

熱いお風呂が大好きでした。

 

だからおとなしく眠らずに、

夜更かししていたのかもしれませんが。

 

 

 

副交感神経を刺激すると良質な睡眠が取れる

 

副交感神経は、

休息をとるべきときに優位になります。

 

睡眠や安静には、

副交感神経の活動が必須です。

 

ですので、前項のように

ぬるめのお湯にゆっくりとつかって、

心身のリラックスを図れると良いですね。

 

忙しい一日の終わりに、

身体を休息モードに変えてみましょう。

 

寝る前にお仕事のある方は、

お風呂の前に済ませてしまうことを

おすすめします。

 

 

 

まとめ

 

お風呂は良いものです。

 

筆者は面倒がって、

シャワーのみで済ませてしまうことも

多々あるのですが、

湯船にゆったりと浸かった日は早寝できます。

 

まずお風呂の良い所は、温熱作用です。

 

身体を隅々まで温めてくれて、

血管が広がり、

全身の血の巡りが良くなります。

 

血の巡りが良くなれば、

身体の末端まで血液によって

酸素や栄養分が運ばれますし、

新陳代謝が活発になって、

すっきりします。

 

また、筋肉痛の防止などにも有効です。

 

ハードなお仕事、スポーツの直後は

温めるより冷やした方が良いそうですが、

冷やした後はぬるま湯の温熱療法が、

新陳代謝を良くしてくれるので

回復が早くなります。

 

自律神経をやられて心身が辛い、

という家族がいらしたら、

是非ゆっくりしたお風呂の時間を

提供してあげてください。

 

家族の心遣いも、

あたたかいお風呂も、

嬉しいものだと思います