なるほど・いんふぉ

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子供の未来を脅かす 「毒親」についてのまとめ

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毒親とは、

毒と比喩されるような

悪影響を子供に及ぼす親

子供が厄介と感じるような親

を指す言葉です。

(Wikipediaより引用)

 

アメリカの専門家が提唱したのが始まりです。

 

最近ではNHKクローズアップ現代

という番組で取り上げられたり、

ネットで話題になったり、

インスタグラムなどのSNS

実際のエピソードを盛り込んだ漫画が

公開されていたりと何かと話題になっています。

 

その言葉通り、

毒と比喩される程です。

 

最も懸念されるのは、

子供の成長や将来に悪影響を及ぼすことです。

 

成長の過程で

精神状態が不安になることはもちろんのこと、

成長してからも影響があります。

 

偏った考え方や、

自身の経験から社会生活に

適応しにくくなることもあるのです。

 

また、子供の頃の経験は、

人格の形成に大きく影響します。

 

そんな「毒親」とは一体どのような特徴があるのでしょうか。

 

 

毒親の特徴とは

 

特徴といっても、

実はいくつかのタイプが存在するのです

 

・過干渉、統制

全て先回りし子供に指示をする、

子供の意見を聞かない。

(例「恋人と別れなさい」

「こういう人生を歩みなさい」)

 

・無視、放置

ネグレクト(育児放棄)

仕事依存を含めて身の回りの

世話をしない、

子供に興味関心がない、

話を無視する。

 

・ケダモノのようなタイプ

暴言・暴力といった虐待、性的虐待など

(例「産まなきゃよかった」

「おまえが全て悪い」「悪い子だ」)

 

・病気の親

精神障害や、うつ病

アルコール依存症や総合失調症、

反社会性人格をもった親など

(精神科医斎藤学氏の分類より)

 

一口に毒親といっても、

それぞれ問題点は大きく異なります。

 

ただでさえ誰かに相談するのが

難しい問題であるのに、

タイプも様々で相談しても

共感を得にくいこともあるのです。

 

議論をして、

改善を求める際は、

個々に合わせた解決策を考えなければなりません。

 

 

毒親が生まれる原因とは

 

毒親を作る原因は精神医学の面から、

いくつか推測されているようです。

 

まずは、親自身が抱える問題です。

 

気づいていない発達障害

発達障害のグレーゾーンの場合、

そしてうつ病などの精神障害など

その人自身が抱えている問題によって、

時には無意識的にも

子供を傷つけてしまうことがあります。

 

医療的な対応も必要になりますね。

 

そして次に、不安定な愛着のスタイルです。

 

「負の連鎖」という言葉が

保育、精神学などの世界ではよく使われます。

 

愛されず虐待を受けて

育った子供が親になり、

同じことを子供してしまう...等です。

 

もちろん、その辛い経験や

親の姿を反面教師にして幸せな家庭を

築くことが出来る人も沢山います。

 

実際に、筆者の友人は

両親から愛されず、

幼い頃から施設で育った過去があります。

 

両親との関係は今も

とても悪い状態です。

ですが、その友人は保育士になり

自身の育った施設で今度は先生として働き、

今は子供に恵まれて

素敵な家庭を築いています。

 

しかし、現実には虐待の連鎖

起こることも少なくありません。

 

虐待を受けた子供の親も、

虐待をされていたり

愛されなかったりした過去がある

というパターンが多いのも現状です。

 

虐待だけに関わらず、

毒親も、その連鎖に陥りやすい

という問題があるのです。

 

そして環境要因です。

 

現在、親が置かれている不安定な環境

(DVや過酷な労働、ストレス)から

子供にその矛先がむいてしまう

ことがあるようです。

 

片親の場合も、背負う負担が大きく

相談する相手が中々いないことから、

環境要因のひとつになることもあります。

(水島広子さんの著書「毒親」の正体 精神科医の診察室から より一部引用)

 

 

まとめ

 

親も人間です。

 

そして、子育ては人ひとりを育てるのですから、

とても大変なものです。

 

完璧な子育ては出来ないということは

親という立場である筆者は日々痛感しています。

 

しかし、どんなに子育てが大変でも、

子供の輝く未来を奪っていい理由にはなりません。

 

過干渉などについては、

愛情が故に、と信じたいと

思う部分もあります。

 

しかし、当事者からすれば

そんな言葉で片付く程、簡単な問題ではないのです。

 

勿論虐待や人格の否定などはどんな状況にあっても

「仕方ない」と許される理由はないと思います。

 

こうすれば解決!

という安易な問題ではありませんが、

自分と親との関係について考えてみましょう。

 

そして、お子さんがいる方は

自分が親という立場として

どう子供に接していくべきか

今一度見つめ直したいですね。

 

毒親に悩んでいる皆さん、

自分は毒親かもしれないと

不安がよぎっている皆さん。

 

まずは専門機関に

相談してみましょう。

 

複雑に絡まった糸をほどくのには

時間はかかるかもしれませんが、

解決の糸口が見つかるかもしれません。