なるほど・いんふぉ

日々の暮らしの中で、なるほど!と思うことを記事にしてまとめています。

貧血の原因は生理ばかりじゃない?女性の場合

f:id:SUGI1977:20190920065702j:plain



女性には貧血持ちだ、

という方が多いです。

 

その多くは体内の鉄分不足が引き起こす、

鉄欠乏性貧血です。

 

食品から摂る鉄分が慢性的に不足しているのか、

それ以上に体内で鉄を消費しているからです。

 

体内に酸素を運ぶ血液中のヘモグロビンは、

鉄分を含むたんぱく質です。

 

鉄分が不足すると、

ヘモグロビンがうまく作られなくなるため、

貧血になってしまいます。

 

一日に必要とされる鉄分の

摂取推奨量は、男女で違います。

 

思春期以降の月経がある女性で10.5mg、

18歳以上の男性で7~7.5mgとなっています。

 

女性は男性よりも一般的に

小柄な方が多いですが、

それでも男性以上に鉄分を消費します。

 

月経で血液を失う分ですね。

 

また、女性は妊娠するにも出産するにも、

また授乳するにも、とにかく鉄分を必要とします。

 

女性ホルモンの合成にも鉄を必要としますし、

妊娠中は体内の鉄分が優先的に

赤ちゃんや胎盤の維持に使われますので、

余計に貧血になりやすくなります。

 

妊娠中は二人分の鉄分が必要

とも言われています。

 

 

貧血?クラリとくるめまいの原因とは

 

長時間同じ場所に立っていて、

クラリと貧血で倒れた経験の

ある方も多いのではないでしょうか。

 

こちらは貧血とはいっても、

いわゆる『脳貧血』もしくは

『立ちくらみ』と呼ばれます。

 

動くことなく立っていたために、

起立性低血圧になり、

一時的に脳への血液量が不足するために

起きると考えられます。

 

筆者も何度か倒れて、

気が付いたら保健室で寝ていた、

というパターンがありました。

 

クラッときても、しゃがみこんで

多少回復することもあるのですが、

無理して立ったままいると、

視界がすとんと

暗くなってしまったのを思い出します。

 

急に立ち上がったときなど、

立ちくらみもよくありました。

 

今にして思えば、

血圧がもともと低かったのと、

水分不足で血液量が足りず、

脳が困っていたものと思われます。

 

こういった経験のある方、

忙しくて食事や睡眠がおろそかに

なっていませんか?

 

血圧は低めではありませんか?

 

しっかりと3食食べて、

規則正しい生活を目指しましょう。

 

また、血液が回りやすいように、

下がった血液を脳に戻すために、

軽く運動して筋力をつけましょう。

 

あまりにも多い場合は、

他の病気が隠れている

可能性もありますので、

早めに受診してくださいね。

 

 

 

貧血の原因を精査してみると…

 

しっかりバランスのとれた食事をしている。

 

規則正しい生活をし、

スポーツもしている。

 

それなのに貧血。

 

そういった方は、

スポーツのために鉄分を失っている

のかもしれません。

 

スポーツ性貧血と呼ばれます。

 

運動すると酸素を身体に忙しく運ぶために、

ヘモグロビンの生産量が増えます。

 

そして、フットストライク溶血という

状態になることがあります。

 

激しい運動、走ったりジャンプ

したりすることで、

足の裏などの赤血球と毛細血管が破壊され、

赤血球の生産が追い付かなくなるのです。

 

身体じゅうの鉄分が、

使い果たされている状態です。

 

激しい運動をする人には、

1.3~1.7倍の鉄分を摂取

する必要があるそうです。

 

ただし、摂り過ぎにも注意です。

 

女性で40mg、男性で50mgが

鉄分の一日の耐容上限量です。

 

鉄分を補給しても、

疲れやすい、

手足が冷える、

めまいがする

など異常があったら、

違う原因があるのかもしれません。

 

早めに受診しましょう。

 

 

 

まとめ

 

鉄分には、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があります。

 

赤身の肉や魚、貝類などから

摂れるのがヘム鉄

植物性食品含まれているのが

非ヘム鉄です。

 

ヘム鉄の方が

身体に吸収されやすいとのことですが、

非ヘム鉄でも、

たんぱく質アミノ酸、ビタミンC

一緒に摂ることで

吸収率が高まることが知られています。

 

食事改善をする場合、

鉄分だけを増やすのではなく、

他の栄養素も摂って

鉄分の吸収率を高めるなど、

バランスのとれた

食事を目指しましょう。

 

食前食後のお茶やコーヒーは、

30分ほど時間を空けましょう。

 

お茶やコーヒーに含まれる成分、

タンニンが鉄分の吸収の

邪魔をしてしまいます。

 

また、サプリメントで鉄分を補う場合、

お茶やコーヒーで飲むのは

もちろんNGになりますが、

カルシウムも鉄分の吸収を邪魔してしまうので、

牛乳などで飲むのはやめた方が

よさそうです。